【ガジェット情報】クリエイター必見!結果を出すためのパソコンの選び方~CPUってなに?~
- 剛丸興業
- 2020年7月17日
- 読了時間: 7分
剛丸興業の「剛丸」です!
グラフィックデザイナーの方や、CGデザイナーの方に、有益な情報を発信することを目標としている当サイト。
今回のコラムは、デジタルデザインをする方にとっては大切な相棒「パソコン」についてです。
i-Padやスマートフォンを駆使したデザインワークの分野も発達してきてはいますが、まだまだハードウェア、ソフトウェア共に発展途上な感が強く、本格的にクリエイターを目指すならパソコンは必須道具と言えます。
しかし、いざパソコンを買おうと思って電気屋さんに行っても・・・
「種類が豊富で何を買ったらいいかわからない・・・!」
そんなお悩みがある方もおられるかと思います。
店員さんに聞けば、おすすめはしてくれるのですが
店員さんも商売なので、必ずしもコストパフォーマンスが優れた商品を
お勧めしてくれるとは限りません。
そんな時に、自分の目で見定める知識があれば
ベストな選択・買い物ができそうですよね。
今回は、あなたが一人でパソコンのスペック表を見るだけで、ベストなPCの選択ができるよう、PCを構成する1つ1つのパーツに分けてご紹介して行こうと思います。
パソコンは、様々なパーツの組み合わせでできており、PCスペック=「各パーツの性能」なので、PC選びに悩んでいる方はぜひ参考にしてもらえればと思います。
PCの性能を決める「CPU」ってなに?
CPU:人間に例えるなら「脳みそ」といえる最重要パーツ
パソコンについて多少知識がある方なら、「CPU」の名前は聞いたことがある方も多いでしょう。
しかし、「正直、機械には弱いんだよなあ・・・汗」という方にとっては、「しーぴー…????」という方もおられると思います。
CPUは、PCの脳みそと呼ばれる「最重要パーツ」です。
CPUの役割
CPUは、コンピュータ内での動作を司る演算処理を担っています。
もっとかみ砕いて言えば
CPUが、私たち使用者がキーボードやマウスを使ってPCに下した指示を、CPUが計算し、その結果を、ディスプレイや、スピーカーなどの出力先から、私たちがわかりやすい形で外に出してくれるわけです。
つまり、CPUはPCの思考を司るPCの「頭脳」であり
CPU性能が高ければ高いほど、基本的にPCスペックは高いといえます。

良いCPU、悪いCPUの見分け方
最初に見るポイント!
CPU型番:Core i5-9400
コア数 / スレッド数 / クロック数:6コア / 6スレッド / 2.90GHz
グラフィックス:UHD Graphics 630
メモリ規格:DDR4-2666 S.O.DIMM (PC4-21300)
メモリ容量:8GB(4GB×2)
上は、とある市販PCのスペック表の一部を抜粋したものです。
CPU型番は、「Core-i5-9400」となっていますね。
これが何を意味するのかは後ほど解説するとして・・・
CPUに関して、最も大切なのは、実はその1段下
「コア数 / スレッド数 / クロック数:6コア / 6スレッド / 2.90GHz」
の部分です。
「コア数?スレッド数??クロック数???・・・なにそれ」
初めて聞いた方には、もういきなり訳のわからない専門用語に聞こえるかもしれません。
日常会話で「コア数」の話題を話すことは、ほとんどないと思うので当然です。
かみ砕いて説明します。
CPUを1つの会社だと想像してみてください。
コア:CPU内で働くスタッフのこと(コア数:スタッフの人数)
スレッド:CPU内でスタッフがこなせる仕事
(スレッド数:スタッフの仕事量)
クロック:CPU内でスタッフが行う仕事の速度
(クロック数:スタッフの仕事効率)
と例えられます。


ですから、CPU内では
【コア数が大きいほど、たくさんの人数で、スレットが数が大きいほど、たくさんの仕事を、クロック数が大きいほど、効率的に】
行うことが出来る
ということになります。
ざっくり言ってしまえば
全ての数値が大きければ大きいほど
処理能力が高いということですね。
上記の例に出したPCでは
コア数が6ですので、6人のスタッフが
働いていることになります。
スレッド数も6ですね。
スレッド数はすべてのコアの合計仕事量なので、1つのコアは1つの仕事まで行なうことができることになります。
CPUによっては、6コア12スレッドのように1つのコアが2つの仕事をこなせる製品もあり、当然こちらのほうが性能は高いことになります。
また、クロック数は、単位ギガヘルツ(GHz)で表され
例えば
1GHzであれば、1秒間に10億回の処理を行えることを意味しています。
こちらも数字が大きければ大きいほど
処理性能が高くなります。
また「オーバークロック」といいますが
特定の重たい処理(映像編集や、3DCADの使用など)を
行う際にのみ、クロック数の上限を解放し、処理性能を高める機能を積んでいるCPUもあります。
PCの性能表では「倍率アンロック」と記載があるものが、この機能を搭載したモデルとなりますので、特に映像編集などを目的としてPCをお求めの方は注目していただきたい項目です。
CPUには、どんな種類があるの?

実は、CPUを製造している会社は、世界で概ね2社しかありません(本当はほかにもあるのでしょうが、この二社が世界シェアの9割以上を占めています)
アメリカの「Intel®」と「AMD®」の二社です。
世界シェアとしては、2000年代まではIntelが圧勝で、「Intelはいってる」で日本でも有名ですね。ところが2000年代後半から競りはじめ、今では世界シェアはほぼ互角となっています。
この二社のCPUをざっくり比較するとこんな感じ
Intel:高いブランド力と信頼。AMDと比べると、コスパは悪い(大衆向け)
AMD:後発のため導入PCが少ないが、性能が高く価格は安いのが一番の強み(玄人向け)
以前は映像処理に関して、AMDは、Intelに比べ劣っていましたので、忌避するユーザーもいましたが、現在は互角と呼んでいいかなと思います。
Intelのおもなブランド
メインブランド
Core-i9シリーズ:最上位モデル(野球に例えるならメジャーリーガー)
Core-i7シリーズ:ハイエンドモデル(野球に例えるならプロ野球選手)
Core-i5シリーズ:中堅クラス(野球に例えるなら高校球児)
Core-i3シリーズ:入門クラス(野球に例えるなら少年団レベル)
その他のブランド
Celeronシリーズ:廉価モデル。World、Excelなどの事務系ソフト、ネットサーフィン、動画視聴など軽い作業であれば支障ないが、3Dゲームはじめ重たい作業は厳しい。
Atomシリーズ:格安モデル。安かろう悪かろうで、性能は低いが、価格は安い。3万円前後の格安PCに導入されていることが多い。動画視聴も4K以上の容量の大きなものは難しい。
IntelのCPU製品(クリックするとAmazonリンクに飛びます)
AMDのおもなブランド
Ryzen Threadripper:最上位モデル。コア数、スレッド数ともに段違いの性能。
Ryzen9:上位モデル 映像制作、CADなど重たい処理もスムーズなクリエイター向け
Ryzen7:中堅上位クラス 映像編集、画像処理など無難にこなす性能でコスパ良好
Ryzen5:中堅下位クラス 映像編集、画像処理もほぼ支障なし、4K動画編集など重たい処理はさすがに思いレベル
Ryzen3:入門クラス
その他のブランド
Athlon:ロースペックCPU。IntelのCeleronの対抗馬だが、導入しているPCはあまり見ない。
AMDのCPU製品(クリックするとAmazonリンクに飛びます)
AMD Ryzen 9 3900X
私がサブPCで使用しているCPUです。
12コア24スレッド。最高ですね。
そして驚きのコスパ。6万円って・・・。安すぎでしょAMD。
利用用途別で選ぶおすすめPC(CPU重視)
メーカーPC
■重視するポイント:コスパ ■利用用途:画像編集、イラスト製作、動画編集
これは、かなりコスパが良いPCですね・・・!
下にリンク張っておきますが、性能としては少し下の「Intel core-i 5」搭載の
Mac book proが150,000円弱なので、それに比較して、かなりお得です。
画面サイズも15インチとより大きく、SSD容量も256ギガで同程度なので、更におすすめです。
強いて言うならグラフィックカードがオンボード式なので、映像処理が少し苦手かなという印象ですが、それでも価格差7万弱であれば、Vivo bookのほうが買いだと思います。
■重視するポイント:性能 ■利用用途:動画編集、CAD、CG製作、ゲーム開発
レビューにもある通り、メモリが少ない(16ギガ)ので、たくさんのソフトを
この一台で済ませるのは、厳しいと思いますが、メーカーPCを希望する方は
主に、サポートの充実、詳しい知識がなくても使える気軽さ、ブランド力を重視される方だと思いますので、Amazonで気軽に買えて高スペックなPCという面ではよい選択だと思います。
剛丸の本音:正直BTOのほうがいい・・!
BTO
メーカーがパーツやと躯体を設計して、決められた選択肢の中でユーザーが購入するPCを
メーカーPCと呼びます。
反対に、ユーザーが自身でパーツを選び、自身で組み立てるPCを自作PCと呼びます。
BTOは、その中間で、ユーザーがパーツをカスタマイズして、メーカーが組み立てるPCのことです。メーカーPCに比べ、価格が安く、かつ専門知識が乏しくともオリジナルPCを製作できます。加えて、最近はサポートも充実しているので、お得に高性能なパソコンを使用でき、おすすめです。
■重視するポイント:コスパ/性能 ■利用用途:動画編集、CAD、CG製作、ゲーム開発
DAIV(Ryzen 7 3700X/RX5700/16GB/1TB(Gen4)/2TB/10Pro)
私もメインPCで、DAIVシリーズを利用しています。
BTOの雄、マウスコンピュータ社のクリエイター向けブランドです。
マウスコンピュータのHPからは、より詳しくパーツのカスタムを
行えるので、気になる方は下記リンクから覗いてみてください!
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